2012年5月31日木曜日

中2みらい科…ミイラ化?


中1のみらい科は、順調に授業内容がアップされていますね。

中2のみらい科は 
さてどうなっているのでしょうか?中2みらいが「ミイラ化」している模様です!
いえいえ、ちゃんと授業していますよ。今年初めてのプログラムを運営するために、バタバタとはしていますが


2みらい科は、二人の担当者がそれぞれの分野を受け持ちます。
そろそろ担当者の変更の時期になりましたが、
6月上旬までは「感情と感情のコントロール」をテーマに実施しています。
現在までの実施した内容は、次の通りです。


1回;感情の強弱
2回;出来事は同じでも、感じることは皆違う!
3回;心のポケット「プラスのポケットとマイナスのポケット」
4回;認知と行動
5回;「谷底へ 頂上へ」
6回;あなたの「怒りのスイッチ」はどんなこと?

難しいタイトルもありますが、基本的には生徒がワイワイとグループで作業し、そのあと一人ひとりで今日の「振り返り」を行います。
14歳の彼女たちはすでに沢山の「経験者」です。それを一人ひとりが整理し、今後起こる困難に対して何時も「健康的に・建設的な選択」が出来るように気づかせ、何度も練習していきたいと思っています。
心のエクササイズなので、積極的、真面目に参加する生徒はヘトヘトになります。皆、どのように心のシェイプアップをするのでしょうか。今後の変化が、楽しみです。

2012年5月30日水曜日

中1みらい科 ただ今、練習中(第4回授業より その3)


第4回授業では、どんな、「励ます言葉」や
「行動」が良いか。アイデアを出し合いました。

でも、みらい科の授業はここまで。
あとは日々の生活の中で、練習しましょうね。



Miu

写真は、クラス掲示「クラスの誇り」と
「励ます、ほめる言葉・行動」

2012年5月29日火曜日

中1みらい科 励ます練習の前に(第4回授業より その2)


写真、何か分かりますか?

これはみんなが捨てた、もう聞きたくない『けなす言葉』や見たくない『傷つける行動』です。みんなで書いて、ぐちゃぐちゃ、ビリビリにしました。

私たちの心の中に、たまった、冷え切ってしまった心や思い出を、時にはポイッと捨てましょう。

Miu

2012年5月28日月曜日

中1みらい科 元気を贈る手紙(第4回授業より その1)


第4回授業は、「励ます言動、ほめる言動を練習しよう」です。

励まし方、ほめ方は人それぞれ、クラスそれぞれ。
練習の成果は、宿題です。

この日、中1みらい科としてはめずらしく宿題がでました。課題は、家族に「元気を贈る手紙」を手渡すこと。この授業をしたのは、ちょうどゴールデンウィークの中日。
どんな元気を家族に贈ることができたかな?



Miu


写真は、Lions Questのテキストと「元気を贈る手紙」

2012年5月27日日曜日

新聞記者さん、ありがとうございました。


先日、みらい科の大人会議で、ゲストに来ていただきたい先生について話し合っていました。
私は学習内容と都合上、「感情のコントロール(「怒り」「苦悩」)の体験者で、その体験を乗り越え、前向きに表現している女性」を探していました。
私は講師に来て頂きたい候補を挙げて会議に臨みましたが、私の気持ちが通じ、先生方の賛同を得て、決定することが出来ました。
その方は、ずいぶん前の京都新聞に掲載されていた方で、京都府内在住の女性です。私は、「どうしてもあってみたい!」と京都新聞の記者さんに連絡をとりました。すると早速、その記事を書いた記者さんからお電話をいただき、その方との打ち合わせを始めることが出来ました。

そうか、こうやって「縁」は繋げられるんだ!
私が「きっかけ」になれば、色んなことが実現するのだと実感した出来事でした。
そう考えると、毎日すれ違う人の中にも、今後の大切な人がいるわけですよね。
テレビにばかりに「スゴイ人」がいるわけではありません。わたしたちの身近にこそ素敵な「花」を咲かせている方がおられます。

新聞記者さん、お忙しい中、「あの方」を探してくださりありがとうございました!
ゲストの先生、生徒たちが先生との「素敵な」時間が過ごせるよう、よろしくお願いします。

そして、皆さんも、
昨日の出会い、ありがとうございました。
そして、今日を大切に、明日も大切に過ごせますように。
この特別講演は1月の予定です。中2の皆さん、お楽しみに。

Key

2012年5月26日土曜日

聖母月と母の日


キリスト教カトリックでは、5月を「聖母マリアの月」としています。

聖母マリアとは、スーパーヒーロー「イエス・キリスト」を産んだ女性です。
イエスを出産した当時、マリアはまだ13から15歳ぐらいであったとされます。
当時の慣習にとっては平均的な結婚適齢期と言えるのでしょう。
マリアの運命はその少女期に始まり、神からの仕事(使命)として神の子「イエス」を出産し、育て、そして息子「イエス」の死を見届けるものでした。また、イエスの死後はその弟子たちと生活を共にされたと言います。弟子たちを励まされ、キリスト教が世界宗教となる足がかりを作られました。

ところで、「聖母マリア」は、柔らかい優しいイメージで描かれている絵画や音楽が多いように思います。一般的に「優しい」という言葉は、遠慮がちで自分の意見を持たない控え目な態度を示すのではないでしょうか。
若者が「彼氏」に求めるのは「優しさ」だと言いますが、「優しい」を言い換えると、「優柔不断」と言われることがあります。
しかし私は、このマリアに関して、若者の「優しい」の意味とは異なると思っています。
彼女の「優しさ」は、凛としていて「強い」のです。自分の運命を引き受ける潔さ、自分の息子の死を目の前で受け入れる強さ。マリアは、その強さとを相手を思いやれる「優しさ」を持ちあわせているのです。
「母」の見本、「女性」の見本と言われる所以はここにあります。

しっかり家庭を支えてくれている、お母さん(母にかわる役割の方)である女性の皆さん。
(チャンスがあれば、6月のブログ内で「お父さんにもありがとう」っていいますね。)
毎日、本当にありがとうございます。
生徒が毎日学校に登校できるのも、「お母さん」のおかげです。

そんな「お母さん」へのみ言葉(聖書の言葉)のプレゼント
『隠れたことを見ておられる
父が あなたに報いてくださる』
マタイによる福音書646

たとえ、今家族に評価されていなくても、お母さんの行いはちゃんと神様の目には見えています。そして、その行いは、きちんとと神様銀行に「貯金」されていますよ!
他者のために働いたその積み重ねは、神様銀行・天国口座の通帳に自動記入されています。

未来の「母」たちに「天に富を積む」喜びを感じてほしいと、今日も学校生活を過ごしています。

Key

2012年5月25日金曜日

中3みらい科 第4回目「ビキャク(美脚)の大敵?」


518(金)67時間目に、中3みらい科「特別講座」を行いました。

31学期は「自分を知る」というテーマで授業を展開しています。
前回までは、言い訳をし、自分の身を守ろうとする「心のこわばり」を学習していました。
この日は「身体のこわばり」をテーマに、からだを動かしながら「自分を知る」2時間の特別授業を行いました。

講師は、八木ふみ子先生

先生の巧みな話術で、
生徒たちの顔がどんどん変化し、最後はどの生徒も良い笑顔になっていました!

授業はまず、心臓から最も遠い足裏のマッサージから。
簡単なリフレクソロジーを体験しました。足裏は、体全体のツボが集中しているのだそうです。(ストレスの指、胃の指などなど。)
生徒は、足裏を触るだけでも「キャーキャー」と絶叫。「指がとれそう!」
いやいや、とれませんって!
自分の体なのに、怖がってさわれない生徒もいました。

続きて肩回りほぐし。
その後、音楽に合わせてのリズム体操です。
生徒にとっては、「音楽と動きがあっていて、楽しかった」のだそうです。

あっという間に100分の授業が終わりました。
楽しいと同時に、自分の体と向き合う時間になりました。

ポータブル機器が普及し、常に電子機器に囲まれている昨今。
利き手でばかりの作業、またからだに緊張を与え続ける姿勢は、体の歪みを生じさせます。
たまには、「ゆるめる」「いたわる」時間があってもいいですよね。

なにより、誰よりも長い付き合いになる「自分」を大事にしたいものです。


2012年5月23日水曜日

金環日食


皆さんは、21に金環日食をご覧になりましたか?

本校では、140人の生徒が集まり、観察会を行いました。
遠方からの登校者も、遅刻なし。
715の集合に遅れてきたのは、大人たち(私)でした

この日、京都の空は、とてもいい観察日和になりました。
まず、理科の先生から、木洩れ日を観察するように指示があり、
うろこのように見える木の影を観察しました。

730からカウントダウンを始め、およそ3分間金環日食を楽しみました。

とても奇麗な金環を観察することができました。
私も6時の電車に乗った甲斐がありました
次は300年先だとか。さずがに、生きてはいないでしょうね。











Key

2012年5月22日火曜日

中1みらい科 私たちの言葉と行動(第3回授業より その2)


第3回授業のテーマは「相手を傷つける言動、励ます言動」。

みんなで、「傷つける」「励ます」言葉や行動を挙げてもらい、その違いを考えました。
その中で出てきた意見が、
「傷つける言葉や行動は、冷たい、寒い、感じがする。でも、励ます方は、暖かい。」
「傷つける言葉や行動は、遠い、感じがする。でも、励ます方は、近い。」

なるほどね。二つの違いは、感じる温度や距離なのかもしれない。
心が冷える、ってまさにこの蓄積の結果なんですね。

「傷つける言葉や行動は、励ます方より、記憶に残る。」

これまた、心に刺さる指摘です。3つ褒められても忘れてしまうけど、1つの貶しは一生残る。教師として肝に銘じなくてはいけない指摘です。

で、次回はほめる練習をします。


Miu

写真は、第4回授業のグループ活動中の様子です

2012年5月21日月曜日

中1みらい科 エネジャイザー(第3回授業より その1)


第3回授業のスタートは「自分天気予報」。

これは、今の自分の気持ちを、晴れ・曇り・雨などの天気で例えて紹介する、自己紹介の一つです。

中1みらい科では、<Lions Quest>のプログラムを参考にして、授業の最初に「エネジャイザー」と呼ばれるゲームを行っています。
シャイガールズ(照れ屋さん)の多いクラスでも、こんな自己紹介だと色々な話をしてくれて楽しい時間が過ごせます。


★Lions Quest「思春期のライフスキル教育」プログラム 指導案より
「エネジャイザー」は、互いに影響しあい、助け合うことで生徒に一体感を持たせる活動です。これを行うことで、グループのメンバーが仲良くなったり、話し合いが盛んになったり、ペースを変えられたり、スキルを強化したり、作業を終わらせたりすることができます。


Miu

写真は、第4回授業のエネジャイザー「回って会話」の様子です。

2012年5月19日土曜日

中1みらい科 クラスのルール(第2回授業より その2)


中1みらい科で作ったルールの一つが、

「いやなことがあったら、(陰口ではなく)、はっきりやさしく言う。」

なかなか含蓄の深い言葉と唸ってしまいました。


友だちと過ごすなかで、楽しいこともあれば、ちょっと嫌なこともある。
友だちだから、少しぐらいのことは我慢しようかな、と思う。
友だちだから、このぐらいは冗談で済むかな、っと思っていたら、友だちは思った以上に傷ついていて、いつの間にか距離ができていた。
そんな時、相手を信頼して、でも、相手を思いやって、「やめてね」と言えたら、お互いがもっと分かりあえるかもしれない。

う~ん。大人でも、ハッキリと、でも優しく「やめてね」と言うのは難しいですよね。
「ルール」は人間関係を築くための目標。日々の生活の中で練習するしかないですね。

で、次回はその練習のための準備です。


Miu


写真は、あるクラスの
ルール(学級の誇り)です

2012年5月17日木曜日

中1みらい科 クラスのルールづくり(第2回授業より その1)


中1みらい科2回目の授業は、「クラスのルールづくり」

1学期の最初の目標は、「仲間作り」です。
人間関係は効果的な学習環境の要、そして何より学校の楽しみであり、また苦労する点でもあります。そこで、みらい科では、思いやりがあり、お互いを認め合うクラスにするルールをみんなで考えます。

「え~、そんなことなら、どこの学校、クラスでもやっているのでは?」

確かにそうです。でもそこはやはり「みらい科」。
ゲームをやって、グループ活動して、そしてルールが完成!
なんか楽しそうでしょ?

どんなルールができたかは、次回紹介しますね。



Miu

写真は、ゲーム「出会いのビンゴ」の様子です。




2012年5月16日水曜日

あなたの帰るところはありますか?

えぇ、もちろん。

そういわれそうですが、最近の子供たちはとても複雑な環境で暮らしていますね。
子供たちは、育った環境を基準にするため、その複雑さを認識することは出来ません。


ところで、帰る場所があると安心しませんか?
初めて訪れる場所で、泊まるところがない旅行なんて、不安になりませんか?

私の私見ですが、
「家」は厳しい現実や社会と戦っていくための基地です。
心の安らぎを与え、どんなことでもやれそうな勇気を与えてくれる場所です。
「いってらしゃ~い!」
「おかえり。今日はどうやった?」
と声をかけることは、無条件の受け入れ、とても大切な励ましたと思います。

大人になり、一人暮らしを始めたときも、昔言ってくれた「おかえり」はちゃんと胸の中で響いてきます。むしろ現代は、私たち大人こそ「帰る場所がない」と寂しがっている人が多いかもしれません。

「ただいま」といえる場所。
みんなが帰ってきたい「家」ってどんなだろう…  と思う今日この頃。

Key

2012年5月15日火曜日

「しなやかさ」は心と身体で必要です。

皆さん、体はやわらかいですか。
最近は、コンビニの数ほど、整体院やマッサージ屋さんがありますね。
現代人は、それほどに「ほぐしたい」意識を持っているということでしょうか。
子どもの世代にも、「肩コリ」「偏頭痛」「便秘」は広がってきていますよね。

そこで、次回の中3みらいでは、
身体のこわばりを解く、「身体のリラックス」という体験講座を行います。

私が通っているスポーツクラブで一番「おもしろい」先生が来てくださいます!
彼女の手にかかると、
まずは、 げらげら笑いながら 脳がリラックス
次に、  たくさん笑うから  顔もくちゃくちゃマッサージされて、
気づいたら、からだの緊張がほぐれて、すべてが柔らかくなっています。
何より、体に関してのたくさんの情報をくださいますよ。

「笑い」は万病の薬、といわれることがありますよね。
日ごろの体育とは異なる、楽しいリズム体操をしたいと思っています。

中3生の皆さん、楽しみにしておいてくださいね。

Key

2012年5月12日土曜日

今日は大人の研修会です。

年に一度、三校合同研修会というノートルダムファミリーの集いがあります。
小学校、中高校、大学の先生方が集まり、ノートルダムの歴史や大事にしている思いなどを学びます。それぞれ抱えている対象や問題も異なりますが、とりあえず「いっしょ」に集うことが大切なのだと思います。

今回は、日本カトリック学校小中高連盟の委員長、高橋先生(聖パウロ学園理事長・校長)の講話があります。

私は、今年の一月、東京の聖パウロ学園まで先生に会いに行きました。
雪の降り積もる東京はとても寒く、京都ではいているスノーブーツではもの足らないほどでした。
「こんな日に、よく来てくださいましたね。」そんな柔らかい言葉をかけてくださった先生は、とても優しく、しかしはっきりとした使命(神様からの仕事)を生きておられました。
それは、「隣人を愛しなさい」というイエスの言葉通り、生徒のそばにいる教育の実践です。
不登校生徒とその保護者に寄り添う姿。また、学校を「経営」するという姿。
私たちは沢山学ばせていただきたいと、三時間も長居してしまいました。

その中で一番印象に残っているのが、高橋先生がよきリーダーの姿を教えてくださったことです。それは、「仕えるものになりなさい」と言うイエスの言葉の通りです。
イエスは、ご自分で見本を見せ、そして私たち民衆と「いっしょ」にいてくださいました。高橋先生も、「何かを変えるとき、一番戦うのは(職員室の)中にいる先生方です」と言われていました。その姿は、まさに「いっしょ」に戦ったが故に言える言葉だと思いました。
訪問を終え、四谷・イグナチオ教会のミサに預かっているとき、先生との出会いに感謝し、またこの出会いを次に活かしたいと深く思いました。
私は、「ここにもイエスを生きる人がいる!」と本当に嬉しくなりました。

今日も、高橋先生は私たちの心の扉にノックしてくださると思います。
先生たちに「神様」が届きますように。


そして、在校生の皆さん。
もうすぐ「クラス対抗 合唱コンクール」がありますね。
マネージャー、指揮者、パートリーダー。リーダーであるあなた方は、クラスメイトの「よき仕えるものとなりなさい。」それを見て、皆がついてきますよ。きっとね。

※中3みらい科で「リーダーシップ」について取り扱います。
あなたは、グループのムードメーカー? タイムキーパー? それとも破壊者?

2012年5月11日金曜日

「愛」の続き

カトリック東京教区に晴佐久(はれさく)昌英という、神父様がおられます。
神父様はとても分かりやすくお説教されるので、いわゆるファンが多いのです。
神父様の著書に、「生きるための ひとこと」と言う本があります。

その本の一節。
『ちゃんとしたことを、ちゃんとやる。
それは愛だ。
ちゃんとしたことは、必ず誰かを喜ばせるから。
誰かから、ちゃんとしたことをちゃんとしてもらうことほど、嬉しいことはない。
それは、自分は愛されていると知る体験にほかならない。
自分のためにここまで本気でやってくれたという体験は、自分はそこまでしてもらう価値がある、と知る体験なのである。…

ちゃんとしていないと言うことは、愛がないと言うことでもある。
ちゃんとしていないから起きる事故。ちゃんとしていないから壊れる関係。
いつだって、ちゃんとすべきことをしないから、誰かが傷つく。…

そんな僕の「ちゃんと」も誰かを喜ばせるし、いつか、さらにすばらしい「ちゃんと」を生む、と信じて。』

なんだか、胸のあたりが温かくなりませんか?
あなたの「ちゃんと」の中にも、しっかり愛が詰まっています。

聖書を知っていても仕方がないんです。聖書は「生きる」ものなのです。
聖書を生きる神父様の姿は、格好良くきらきら輝いています。
皆さんにも是非神父様にあって、その輝きのお裾分けをもらってほしいです!
早くお会いしたいなぁ。

※引用箇所は抜粋しています。ぜひ、全文を読んでみてください。
図書室に数冊ありますよ。
保護者の方にも、是非読んでいただきたい一冊です。

Key

2012年5月10日木曜日

ムゴさの先にあるもの

「私のせいじゃない」と何かを見捨てること、見ないふりをすること、逃げること、誰かのせいにすること…
先日の中3みらい科では、「わたしのせいじゃない」という絵本を読みました。
そして、日々「私のせいじゃない」と言っていることに気付かされました。私たちの発する言葉は、日々たくさんの「言い訳」をしているのです。

今週(5月10日)の中3みらい科は、その先へと進みます。
それは、「その状況に、あなたはどのように関わるのか」というものです。

ここで少しキリスト教の話をすると、キリスト教にはイエス・キリストというスーパーヒーローがいます。
イエスは十字架に磔(はりつけ)になって亡くなくなりましたが、イエスは自分を救えた「神の子」であったにも関わらず、その力をお使いにはならず、十字架上での死を選ばれました。
このイエスの死は、わたしたちにどうしても伝えたいメッセージがあったがために、行われた出来事なのです。
それは、一体何なのか。
イエスの命をかけたメッセージ、それを私は「人間のむごさ」を知らせることだと思っています。
「人に流されるご都合主義・集団心理」
愛弟子でさえ、自分も同様に捕まってしまうのではないかと保身していた箇所が聖書から伺えます。民衆も日ごろイエスと一緒にいた弟子たちも、イエスに助けられた人々もだれもイエスを守らなかったのです。守り切れなかったです。

さらに、そのイエスの命をかけたメッセージには、続きがあります。
皆さんは、「隣人を愛しなさい」という言葉を聞いたことがありますか。
しかも、良く見てください。キリスト教の「愛」は「愛しなさい」という命令形です。
だれかに親切にしてみようよ、あなたの大切な人とつながろうよ、というお誘いではなく、強い口調で「愛しなさい」と言われるのです。
ふっとしたときに人間は人をも殺せるむごい生き物になります。その時に思い出せ、「愛しなさい」と。

それは、相手の事情を聴きだすことでも、誰かを責めることでもありません。
それは、「励ます言葉」「そばにいること」「うけいれること」を共にするということです。

今日のみらい科では、生徒たちに「プラスのストローク(元気が出る言葉や行動) ベスト5」を発表させます。
日ごろ、お母さんにやってもらって元気が出るのはどんなこと?
元気がないときに、どんなことをしてもらいたい?
生徒は、そんな問いに答えながら、自分と人との距離を自分なりに見つけていきます。


私は、「ただそばにいること」にはたくさんの愛があると思います。
物理的な距離ではなく、心の距離で。

Key

2012年5月9日水曜日

茨城県つくば市を思う

GW中、一日だけ東京に滞在したのですが、さっきまで雨が降っていたのに、あっという間に晴れるこのお天気。夕方には、東京湾から横浜までかかるような大きな虹が出ていました。私も、「あぁ、きれい」と電車で出会った乗客の方と一緒に感動しました。
その2日後、茨城県県での異常気象(竜巻)で多くの方が家屋に損害をうけ、今なお不便な生活をされています。

それより1年3か月前、高校の研修旅行で北海道に引率していた3月。酪農体験など、楽しい研修を終え、自宅に配達されるはずの旅荷物を待っていたある日、東北で大震災が発生しました。多くの人が住んでいた場所を失い、大切な人を失い、大切な思い出の品までも津波で流されたと言います。現地には爪痕が残り、今もなお日本全国でその影響が生活に反映しています。

ビートたけしさんの著書だったと思うのですが、多数の死傷者を出す大災害や大事件を報道するメディアとその視聴者に警笛を鳴らすために、次の文章を書かれています。「多くの人が亡くなった一つの事件ではない」「一人ひとりの人生に起こったそれそれの事件なのだ」と。ここでは、「大事件だな」では終わらしてはいけない、一人ひとりのドラマと向き合うべきだと言っているのです。

私たちは、これらの出来事はすべて「他人ごと」だと感じているということです。
ここで私が思うのが、「人間のむごさ」「痛みの共感」です。

祇園でも交通事故があり、4人の方が亡くなられたのは、つい先日です。
この方々は、いつもの「日常」をすごしておられたのでしょう。
また、大好きな京都への旅行の途中だった方もいらしたと聞いています。
しかし、沢山の死傷者を出したその現場は、数時間後にはいつもの街並みになっていました。
事故後午後7時すぎ、その惨状になった現場は「いつも通り」のネオンが輝き、わたしはバスでそこを通り過ぎたのです。


私たちは、日々たくさんの出来事の目撃者です。
そして、それを知ったあなたはどう生きるか。
それを問われているのではないでしょうか。一緒に考えてみませんか。
この方々がささげてくださった痛みを、意味あるものにしませんか。

Key

2012年5月8日火曜日

中1みらい科 キュウリの秘密?(第1回授業より その2)


中1みらい科最初の授業は、「みらい科」の説明。

最初に、「みらい科」での学習目標の説明です。中1では、なじみやすい言葉で紹介。

「み」はミッション(使命)    …自分は何ができるんだろう?
「ら」はライフ(命)       …成長、変化していく自分を知る
「い」はインディペンデンス(自立)…何でもチャレンジしていこう。


次に、「みらい科」で何を学ぶのかの説明です。でも、先生の言葉をフムフムと聞くだけでは「みらい科」らしくない。そこで、キュウリが登場。

3人の生徒に協力してもらって、ピーラー、スプーン、フォークで、キュウリの皮むき競争をしてもらいます。当然結果は・・・。

中1みらい科で学ぶ<ライフスキル>と<言語技術>は、どちらも<道具>です。
皮むきに適した道具を使えば、きれいに早くむける。人生で様々な困難な問題に出会っても、適した方法をとれば解決できるようになる。

どうですか?キュウリの謎、そして「みらい科」の謎は解けましたか?


Miu

2012年5月7日月曜日

中1みらい科 最初の授業(第1回授業より その1)


中1みらい科は週1回の講座です。
入学式からもう1カ月。みらい科の授業は4回目まで進みました。

最初の授業は、みらい科の紹介。
紹介するための重要なアイテムは、「キュウリ」!!

なぜ、キュウリかって? 
それはノートダムに入ってからのお楽しみ(なんてね。次回の日記に理由を書きます)。


Miu



写真は、授業で活躍したキュウリを
美味しくいただいているところです。


2012年5月6日日曜日

中1みらい科、スタート


はじめまして、中1みらい科担当者です。

みらい科は、
4年前に中学3年のみのオリジナル講座として始まりました。
そして今年、中学全学年の講座へと発展し、「中1みらい科」がスタートしました。

中1みらい科は、Lions Quest(ライオンズクラブ国際財団*1)を活用したライフスキル教育と、つくば言語技術研究所*2のテキストを活用した言語技術教育を中心に、週1回の授業方式で行っています。

(*1 ) Lions Quest
  (http://www.jiyd.org/lionsquest/lqp/lqp.html:ライオンズクラブ国際財団)

(*2)  つくば言語技術研究所
  (http://members.jcom.home.ne.jp/lait/index.html


中1では、<じぶん>と<他者>を大切にできる方法を学ぶことを目標に、学校行事やクラス作りなどとつながりながら、楽しく授業ができたら、と思っています。

Miu

2012年5月5日土曜日

声が出ない!

先週のわたしは、扁桃腺を腫らし、1週間「息」をしていました。
話すことが仕事なのにもかかわらず、声が出ないなんて…
そう、1週間全く役に立ちませんでした…。

が、みらい科は互いの研究分野を分け合って担当するため、学年をチームで受け持ちます。例えば、
中1は 専従担当者(担任でもある) + 担任
中2は 専従担当者(ソーシャルスキル担当) + 専従担当者 (ことばの授業)
中3は 担任 + 専従担当者   
高1は 担任 + 専従担当者

と、わたしの声が出なくとも、なんとかなるのです!

今日、声が出ません。かわりに○○先生が、授業をしてくださいます。いい子でいてね」と黒板に書いたのですが、まぁなんていい子たちなのでしょう。
急きょ授業することになった、ドキドキする○○先生をサポートする優しい中2生たちでした。

教科書通りに反応しない生きた生徒たちに立ち向かうため、日夜研究・研修を重ねています。
授業向かう教員は、それはそれは緊張します。でも、この緊張がいいんですね。

Key

2012年5月4日金曜日

「わたしのせいじゃない」

中3の「みらい科」が始まりました!

中3の年間テーマは、
「自分を受け入れ、自分を信じ、未来予想図を描くこと。また、それに向かって努力を始めること。」

1学期は、「自分を知る」をテーマに、12時間の講座を実施します。

今回は4月27日(木)6・7時間目に行われた授業を簡単にご紹介します。
「わたしのせいじゃない」
まず、同タイトルの絵本を読むことからスタートします。

『教室の中で泣いている子がいます。
その子を見て、15人の子供たちが口々に
「わたしのせいじゃない」と言っています。』

グループになり、それぞれ15人の生徒が何を言っているのかを分析していきます。
「わたしのせいじゃない」と言っている本当の思いは何かを探していきます。

ここでは「いじめはいけない」というメッセージよりも、
わたしたちの日常にいかに「保身」しているのか、と知らせることが優先されています。
つまり、自分が「いい子」であるために、「言い訳」していたことに気付くことが大切なのです。
この気づきは、感想を用紙に書かせるよりも、数日後、生徒自身の姿にあらわれます。
友人同士の会話で「それ、いいわけちゃうん?」と。

この防御行動は、大人の方がもっと複雑に行っているかもしれませんね。
続きは、次週5月10日に実施します。次回も、生徒たちの沢山の気づきに期待しています。


この授業は、広島なぎさ中学校で長年にわたり、研究・開発されたプログラムを参考にしています。広島なぎさ中学校のHPも、ぜひご覧ください。



Key




2012年5月3日木曜日

ようこそ、ノートルダムへ。

高校生徒対象のみらい科が始まりました。

高校のクラスは
ノートルダム中学校A類型(標準コース)出身者と、
今年新しくノートルダム生になった生徒、
またコース変更をしてA類型に加わった生徒を加えて構成されます。

第1回は、4月12日(木)LHR中に行われました。

まずは、自己紹介。
これから1年間を過ごす仲間との顔合わせは、とても大切です。
人の印象は、最初の数秒で決まる、と心理学の本であります。
自分の名前をはっきり伝えるだけで、とても良い印象を人に与えられますよね。


次に、事前に自己紹介カードに記入した「自分の短所」を分析しました。
4人グループを作り、自分の「いや」「苦手」意識を持つところを、辞書を使いながら「長所」言い換える作業です。

わたしの場合、「あわてんぼ」という短所がありますが、これをリフレーミングすると「行動が機敏な」となります。「浮き沈みが激しい」というのは「表情豊かな」となります。

つまり、自分自身の見方を多様に持つことで、かけなくてもいいストレスから自分が解放されるわけです。
また、別の見方を知ることで、友達の良いところが見えてくるかもしれません。

人は、一人きりでは自分の存在に気付けないと言います。
他者とかかわることで、他者との異なる点を知り、自分を認識するのです。
みらい科の基本は、まず自分を「受容する(大切だと思う)こと」だと考えています。

高校1年生の皆さん、
新しい自分を認識して、これからの3年間を有意義に過ごしてくださいね。

Key

2012年5月2日水曜日

「みらい科」はこれからのノートルダムのしるしになります!

みらい科は、
「(卒業時)18歳のあなたが、未来(みらい)にむかって、自分の足でしっかり歩めるようにサポートします。社会を生き抜く力(ソーシャルスキル)を身につけます。」という目標を掲げ、4年前にスタートした本校オリジナル講座です。

わたしたち教員が生徒たちを導きたい道、それは生徒の本質の中で根付く「しなやかさ」です。
それは「勝ち続ける強さ」ではなく、何があっても「負けない強さ」です。
社会の中で起こりさまざまな出来事を例にしながら、ロールプレイ(役になりきって)やグループトレーニングを通して、互いに学び合います。

18歳で旅立つとき、彼女たちが周りを照らす光であったほしい、そう願いながら日々を過ごしています。

今後、担当者のご紹介を含め、「つれづれ」にご紹介させていただきます。

Key

2012年5月1日火曜日

本日より、「みらい科 日記」始めます!

はじめまして。
A類型(標準コース)生徒対象、本校オリジナル講座の日記です。

不慣れな点も多く、まだまだ分からないことばかりですが、わたしたちのかわいい・愛すべき生徒たちの成長とともに、わたしたち教員のつれづれな思いをアップいたします。
ご期待ください!

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