2013年11月18日月曜日

中3みらい科 ワコール×NDコラボ第2期スタート ③上司の個性


このコラボ企画では、多くのワコール社員の方々が携わってくださっています。そのなかでも、毎回講師としてご指導くださっているのが、S氏、Y女史、I氏の御三方です。第2期では、それぞれ生徒たちの「上司」として生徒たちを導いてくださっています。

授業の教材や流れは共通なのですが、それぞれの指導法には違いがあり、3つの教室を回らせていただくと、なかなか興味深いです。生徒の意見に耳を傾けながらも的確なコメントで指導するS氏、テンポの良い語り口と女性ながらの細やかな指示で生徒を導くY女史、生徒の兄貴分のような存在で、フランクに相談に乗るI氏。それぞれの上司のもとで、生徒たちは楽しげに作業を進めていました。

次回は、作業の中間発表会。今のプランで大丈夫か、最初のジャッジです。

2013年11月11日月曜日

中3みらい科 ワコール×NDコラボ第2期 ②発信力?


10月10日は2学期はじめての、ワコール講師を迎えての授業。7月以来の久しぶりの対面で、講師の皆さんも、生徒たちもやや緊張気味。

最初は、広告づくりの基礎となるデザインのポイントについての講義です。
文字デザインの「読みやすさ」、書体による「雰囲気づくり」、配置や構図についてのコツなどについて、クイズを交えながら、学んでいきました。
 



つづいて、いよいよ各班による、上司に向けての「広告プランの方向性についての報告会」です。各チームは、自分たちの広告プランの目的、工夫、効果について発表します。ある班は言いました「この広告案を採用してもらえば、ワコールのお店は、採寸をする手中学生であふれるでしょう。」
うーん、よくぞ言い切った。

さて、休憩をはさんで、後半はワコール本社でのプレゼンに向けてのポスターづくりです。

追記:この日は、1学期につづき、FM京都の方々も来てくださいました。この日の授業について、10月20日(日)でご紹介いただきました。お聞きになりたい方は、ぜひFM京都の「fit for my life」ブログのWeb Radioでお聞きください。

FM京都「Fit for my life」ブログ:http://fm-kyoto.jp/blog/fit_for_my_life/

2013年11月7日木曜日

中3みらい科 ワコール×NDコラボ第2期スタート ①スタート


 いきなり、みらい科の話題ではありませんが、中学3年生は、文化祭、体育祭ともに完全優勝‼ このパワーと団結力を活かして、中3みらい科の第2期も楽しみながらも、頑張ってくれるものと、期待しています!

 第2期は、「広告宣伝部pulili担当」の一人として、広告づくりをします。出されたお題は、ティーン世代に向けて、「下着選びの大切さ」を伝える広告案をつくることです。
 
 1回目の10月3日は、人事発表からスタート。3〜4人1班に分かれ、さらに8〜9班ごとに3つのチームとして、それぞれ「上司(ワコール講師)」のもとで、広告案と練ることになります。

 最初の課題は、<上司への広告プランの方向性の報告づくり>。
 それぞれが夏休みの宿題として描いてきたポスター案を互いに発表し、次週の「上司報告」にむけての話し合い。
 話し合いがスムーズに進む班、いろんな意見が出過ぎてまとまらない班、などいろいろでしたが、各チームともに、なんとか、壇上でのプレゼン練習までこぎ着けました。さて、次回、上手く伝えることができるかな?


2013年6月1日土曜日

5月9日 ワコール×NDコラボ「他者の立場で考える」


本校には「18歳の姿」という学習目標があります。この中で生徒たちに身につけてほしい力の一つが「他者の立場に立って、その人を理解しよう」です。

今回の授業は、広告分析とアンケート作りでした。広報宣伝部らしい研修内容ですが、仕事だけでなく、普段の学校生活でも必要なコミュニケーションスキル学習にもつながる内容でした。


広告もアンケートも、いつも何気なく目にしているものだけれど、そこには伝えたいメッセージが隠れている。つまり、目に見えない他者を考えることで出来ている。


この仕組みを理解し、自分で考えてみる今日の作業は、物事を主観的に、また表面的に見てしまいがちな生徒たちに、新しい視点を与えたのではないでしょうか。ただ、この日検討した、「仮説と検証を踏まえたアンケート作り」はとっても難しかったようで、みんな悪戦苦闘しながら班活動でした。


次回はこのアンケートの実施です。挨拶、説明、感謝。社会人として必要なスキルの実践です。

2013年5月21日火曜日

5月2日 ワコール×NDコラボ 「社員研修」


最初にワコールからプレゼントがありました。それは一人ひとりの名刺。本格的な社員研修の始まりです。

まず、マナーの原則「心・上・先」の3つの言葉を学びました。「心」は相手への配慮、「上」は相手への敬意、「先」は相手を優先すること。その実践として、名刺交換をしました。はじめて手にする自分の名刺に生徒たちは興奮気味。最初は照れながらの交換でしたが、次第に様になってきました。




次はワコールの接客マナーを学びました。講師の方が行う、接客シュミレーションを見て、すぐに実践練習です。ポイントは「挨拶」、「聴く姿勢」、「採寸の大切さを伝える」の3つです。3人1組で店員・来客・審査員に分かれ、順に練習しました。普段、お店で接する店員さんたちの細やかな心配りに気づく機会にもなったようです。



次回は、広報宣伝部として、アンケート調査方法を学びます。


2013年5月2日木曜日

中3みらい科「4月25日ワコール×NDコラボ『入社式』」


株式会社ワコールとの企業コラボがはじまりました。まずは「入社式」。生徒たちは、辞令を受け取り、ワコールの「社員」として、実社会を体験します。


今日からしばらくは、まだ研修期間。社会人として、また企業の一員として必要な知識を学びます。最初は二つの講演を聞きました。テーマは「会社とは何か。ワコールとは」、「『Pulili』ブランドについて」。



講演のあと、話の内容をまとめました。生徒たちはまだ緊張している様子です。


講演の後は、グループワーク。下着の役割、企業に対しての質問を考えます。ワコールの方々とも打ち解け、リラックスした表情を見せ始めました。

最後は、質問タイム。生徒から、なかなか鋭い?質問も飛び出し、大人が返答に詰まる場面もありました。


約2時間の授業が終了。最初は戸惑いを見せていた生徒たちも、最後は新しい体験を楽しんでいる様子でした。次回は、社会人として、またワコールの社員として必要なマナーを実践的に学びます。

2013年4月22日月曜日

中3みらい科日記「ワコールとコラボレーションします」


新学期を迎え、各学年でみらい科がスタートしました。

中学3年生は、今年からプログラムが大きく変わります。その一つが「株式会社ワコールとのコラボレーション」です。

このプログラムは、生徒たちが“広報・宣伝部”に所属するされる設定でワコールのインナーウェアブランド「Pulili(プリリ)」を題材にワークショップを通じて社会で必要とされる「協調性」「論理性」「プレゼンテーション」などを学びます。

4月25日は「入社式」と題して、ワコールから辞令をいただくとともに、企業(ワコール)について、また、担当する「Pulili(プリリ)」ブランドについての講演を聞きます。

中3みらい科の学年目標は「社会とつながる」です。このコラボレーションを通じて、自分を活かしながら、社会に貢献できる女性に成長してほしいと願っています。


(株)ワコールとノートルダム女学院中学校がコラボレーション リリースはこちら
http://www.wacoalholdings.jp/news/53861.html


(中3みらい科担当 水野)


2013年2月10日日曜日

中1 みらい科「責任ある行動」


今朝、鹿ケ谷にまた雪が積もりました。
南から通学してくる生徒によると、丸太町通りまではまったく雪が積もっていなかった、とのこと。京都は一筋上がるごとに寒くなり、御所より北は日本海側の気候になると言われます。ちなみに、「一筋上がる」というのは、他の地域の方には分かりにくいかもしれませんが、碁盤目の京都らしい表現で、東西の通り一本分をまっすぐ北に進むと、という意味です。南北にはほぼ御所と同じ、さらに東山の山麓に位置する本校は、京都市内としては雪がよく積もる場所にあります。雪の日の通学は少し大変ですが、正門前の坂道から見上げる雪化粧した大文字山は本当に美しいですよ。

さて、中1みらい科もあと残すところ4時間。先週は、2学期後半から取り組んできた「本当の自信」の最後の授業でした。先週のテーマは、3番目の「責任を持って行動すること」です。

  ★「本当の自信」を支える3つの要素★
     ・力を伸ばすこと。
     ・自分や他の人を大切にし、認め合うこと。
     ・責任を持って行動すること。

授業で、「無責任な行動」の例として、<提出期限を守らない>を挙げました。生徒は少しキョトンとしました。大人でもなかなか守れないこと、多いですよね。みらい科では、「責任ある行動」と「無責任な行動」、それぞれの行動をとった場合に、どのような結果になるかを考えるワークショップを行いました。さて、みなさんも少し考えてみてください。<提出期限を守った場合>と<守らなかった場合>、あなた自身、あなたの周りの人たち、そして、学校や職場、家庭の人たちはどんな結果になるでしょう?すこし大げさかもしれませんが、気がつけば深刻な事態になってしまうかも・・・(笑)。この授業のあと、宿題提出が遅れた生徒が本当に申し訳なさそうに、報告に来た姿がとってもかわいかったです。

今週からは、最後の課題である一年間のまとめに入ります。さて、4月に新しくノートルダムのファミリーになる、新入生に上手にアピールできるかな?

(文責・Miu)

2013年1月21日月曜日

中1 みらい科 「聴くこと」


寒い日が続きますね。本校がある鹿ケ谷にも雪がほんのり積もった先週から、3学期のみらい科がスタートしました。今、みらい科で取り組んでいるテーマは、「本当の自信とコミュニケーションスキルの形成」です。勉強に打ち込むにも、お友達との良い関係を築くにも、また思春期特有の困難さを乗り越えるにも大切なスキルの勉強です。

このカリキュラムでは、3つの要素を「本当の自信」を支える大切な脚として考えています。
・力を伸ばすこと。
・自分や他の人を大切にし、認め合うこと。
・責任を持って行動すること。

先週のテーマは、2番目の「自分や他の人を大切にし、認め合うこと」でした。私たちは日々の生活の中で、互いに認め合わなくては、と思いながらも、自分や相手の粗探しや批判をしてしまい、傷ついてしまうことが多々あります。聖書に「人が人を裁いてはいけない」と書いてあるということは、私たちは2000年の昔から変わっていない、ということでしょうか。

みらい科で学ぶ、相手を大切にするスキルはとてもシンプルなもの、そう、タイトルにある「聴く」こと。ちょっとした3つのポイントを学んで、3人一組で練習しました。一人1分ずつ、きちんと相手の話を聴く、というだけの練習でしたが、教室は柔らかな笑い声に溢れました。人が人とともに生きることこそが、文明がどれだけ発達しても変わらない、幸せになる方法なのかな、と感じた午後の教室でした。

★聞き上手になるための3つのポイント
(Lions Quest「思春期のライフスキル教育」プログラムより)

ホップ : 話し手に意識を集中させましょう
ステップ: 相手の立場に立ち、相手の立場だったら状況がどのように見えるか考えてみましょう
ジャンプ: 相手の話を中断せずに、「なぜ」「どこで」「どのように」などの
      質問をしてみましょう。



(文責・Miu)

2013年1月15日火曜日

中1 みらい科 「つぼみスクール」に中1全員で行ってきました。


 本校独自の特別講座 みらい科・ふしぎ科 のお出かけ講座として、「つぼみスクール」に中1全員で行ってきました。

 みらい科では1学期に、「思春期の変化を受け入れる」というテーマで授業を行ないました。これらの授業で、成長の過程で必ずおきる変化を、不安がらずに、また背伸びすることなく受け入れることは、自己肯定感の向上につながり、また子どもたちを危険から守る土台となることを伝えてきました。今回はその授業の一つとして行ないました。

 つぼみスクールは、京都を代表する企業である(株)ワコールが社会貢献の一環として行なっている講座です(京都府警と合同で防犯教室としても開催)。下着を通じて、女性の身体の変化や、TPOに合わせた服装の選び方などを学びます。身体の変化に合わせた下着の違いなどを、実物を触りながら勉強しました。身体の変化や下着の悩みはなかなか相談できないもの。この講座を通じて、いろんな疑問が解けた様子でした。また、館内のミュージアムや商品展示を見ながら、「これかわいいね」とか、「お母さんにもっと素敵なものを身につけてほしい」とパンフレットをもらう姿など、とても微笑ましい姿が見られました。








2013年1月9日水曜日

中2みらい科 2学期の取り組み報告


  中2みらい科では、2学期も引き続き「ことば」に注目して、自分自身のコミュニケーションの取り方を振り返る授業を行ってきました。その一環として、「自分が知っていること」を(そのことに詳しくない)「他者に説明する」練習もしました。最後の授業では、その実践として、「授業で取り組んできた内容」を授業を受けていない人に説明する「報告書」を生徒全員に書いてもらいました。この授業での取り組みについては、それらの報告書や、感想文を読んでいただくとお伝えできるかと思い、代表して何人かの作品を紹介させていただきます。

以下はその作品です。




◆「言語技術の授業内容の報告書」※生徒作品

  これから、1・2学期のみらい科でおこなった言語技術分野での取り組みと学習内容についての報告をします。

 まず最初の授業では自己紹介をしました。先生向けの自己紹介とクラスメート向けの自己紹介に分けて内容を考えました。ここでは相手に合わせて話す内容を分けるということを学びました。

 次に学んだのは問答の基本です。質問されたことに対してまずは直接、具体的に答え、そのあとに理由を添えることを練習しました。2学期に入って最初の授業では、事実と意見を区別することを学びました。人から取り入れた情報、また自分から発信する情報にも事実や意見が混在するので、それらを区別して把握することが必要だとわかりました。

 次に学習したのは「視点を変える」ということです。作者の視点から三人称で書かれている物語を、登場人物の一人称視点に変えて書き直すと、それぞれエピソードの見え方が違うことを実感しました。いろいろな視点を意識することで、一つの物事が深く考えられ、正しい判断につながることを学びました。

 次は「説明の仕方」について学びました。フランス国旗の説明、自分の持っていた絵の説明、自分の伝えたい情報を説明する、などの取り組みを通して、時系列、空間系列、相手の視点移動などを意識して、相手が聞きやすい説明の順番を考えるべきだということを学びました。

 そして最後に学習したのがパラグラフライティングです。例文で出されたわかりにくい説明を、トピックセンテンスサポーティングセンテンス、コンクリューディングセンテンスの三段落に分けて書き換えました。この三つの部分に分けることで、相手が心準備をして話を聞きやすくなり、すっきりした説明になることがわかりました。

 私はこれらの授業内容を通して、自分が日常で使っている言語を見直し、よりよいコミュニケーションをしていきたいなと思っています。     (Y・Mさん)



◆生徒達の感想

  ・今まで、自分が相手にどう思われているかをあまり考えなかったので、あのときの自分はどうだったのだろうと考えることができたのがよかったです。(A・T)

 ・説明する時に、いつもぐだぐだになってしまっていたけど、ちゃんと順番を考えて説明するようになったと思います。(T・O)

  ・「視点を変える」練習が一番役に立ちました。すべてが役に立っているのですが、一番役に立ったのがこれです。(M・H)

 ・私は「視点を変える」というのがとても役に立ったと思います。相手の気持ちを考えて行動することがとても大切だと思ったからです。(Y・M)

・私は作文を書くのが苦手なので、パラグラフライティングの学習で、作文を書く順番がわかってよかったです。視点を変える学習は、普段あまり考えないことなので良い勉強になりました。

・私が一番役に立つなと思ったものは、「説明のしかた」です。なぜなら、今まで他人に説明することはたくさんありましたが、それらが正確に伝わっていない方が多かったかもしれない、ということが、ペアワークをやってみてよく分かったからです。それからは、詳しくわかりやすく説明するよう心がけています。(K・K)

・「事実」と「意見」の区別、「わかりやすく説明する」、「パラグラフライティング」がこれからも役に立つと思います。最初は当たり前のことをやっていると思っていたけど、意外に知らないことも多くて楽しかったです(A・N)

・相手の質問に対して、他の話(理由を言うなど)をせずにまずは直接答える、というのが私にとって役に立ちました。これができると、相手が聞き取りやすくなり、誤解されることもへり、相手とうまく会話できるからです。また、パラグラフライティングも私にとって役に立ちました。それは、文章を書くときにすっきりとまとまりをつけられて、見やすくなるからです。(S・N)




 ・・・いかがでしょうか?

「ことば」を発するとき、またその他の行動をするとき、自分からの視点だけでなく、「聞く側(受け手)」の立場からの視点を意識することが必要です。よりよい(円滑な)コミュニケーションをはかるためには、「相手」の存在を尊重することが何より大事だからです。

 中2みらい科での言語の分野の取り組みはひとまずこれで終了しますが、これからの生活の中で、時々でもこの授業でやったことを思い出して、「あ、今の私の行動って周りから見たらどう見えるかな」とか「私の説明は相手にはどう認識されてるかな」と考える機会を作ってくれたらうれしく思います。

 chie