皆さんは、ボランティアをしたことがありますか。
震災後に「ボランティア」を希望する人が増えましたが、一過性もので終わってしまったようにも思います。
本校では、総合学習の一環として、全校生徒に年1回以上の福祉活動をさせています。
「ボランティア」とは、そもそもどんなものなのでしょうか。
もともとの意味はラテン語のvoluntarius(任意の、自発的な)に由来します。
ここで『社会事業辞典』の定義を参考に、ボランティアの特性を10つあげてみます。
最後の1つが何かを考えてみてください。
①自発性 (自由意志)
②無償性 (報酬や利益や名誉を求めない)
③アマチュア性 (職業的とならない)
④相互性 (「してやる」ではなく、共に生きる行為)
⑤連帯性 (対等の関係)
⑥プライバシー (他人の私ごとと私生活に干渉しない)
⑦喜び (自発的な行為なので、当然、喜びが伴う)
⑧忍耐 (線香花火的な情熱ではなく、相手に聞き、相手の必要を相手の立場に立って考え、これに答えるように時間をかける)
⑨愛 (神が愛するように愛し、もう一人の自分として愛する精神)
⑩
⑩には何が入りそうですか?
答えは、「創造」です。
解説には、「ボランティア活動には、一定の教育と訓練が必要である。しかし、もともとは自発的行為であり、活動の対象となっている人は、それぞれ異なった事情、経歴、性格、望みを持っている以上、ボランティア活動にはそれぞれの人に適合した工夫と創造が必要である。」
つまり、「その場で作り出す力」ですね。
生徒に聞くと、「体力」や「やる気」が入ったりします。
ボランティアとは、「素人が他者が必要であろうことを探し、自分の時間とお金を使い、自主的にそばによること」となります。
上記のことから、
本校は「ボランティア」活動とは言えない、として「福祉活動体験」と呼んでいます。
しかし、最初の体験が重要なのは、言うまでもありません。
イエスが自分を割いて私たちを愛してくれたように、自分(の時間や労力)を「割く」行為はキリスト教の「愛の教え」です。
皆さん(保護者様)も、家庭内で大人から「その姿」を見せて下さるといいなと思っています。
参考図書;人間と聖書3(サンパウロ)P110
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