2012年6月30日土曜日

ボランティア10カ条


皆さんは、ボランティアをしたことがありますか。
震災後に「ボランティア」を希望する人が増えましたが、一過性もので終わってしまったようにも思います。
本校では、総合学習の一環として、全校生徒に年1回以上の福祉活動をさせています。

「ボランティア」とは、そもそもどんなものなのでしょうか。
もともとの意味はラテン語のvoluntarius(任意の、自発的な)に由来します。
ここで『社会事業辞典』の定義を参考に、ボランティアの特性を10つあげてみます。
最後の1つが何かを考えてみてください。

①自発性    (自由意志)
②無償性    (報酬や利益や名誉を求めない)
③アマチュア性 (職業的とならない)
④相互性    (「してやる」ではなく、共に生きる行為)
⑤連帯性    (対等の関係)
⑥プライバシー (他人の私ごとと私生活に干渉しない)
⑦喜び     (自発的な行為なので、当然、喜びが伴う)
⑧忍耐     (線香花火的な情熱ではなく、相手に聞き、相手の必要を相手の立場に立って考え、これに答えるように時間をかける)
⑨愛      (神が愛するように愛し、もう一人の自分として愛する精神)
⑩       


⑩には何が入りそうですか?
答えは、「創造」です。
解説には、「ボランティア活動には、一定の教育と訓練が必要である。しかし、もともとは自発的行為であり、活動の対象となっている人は、それぞれ異なった事情、経歴、性格、望みを持っている以上、ボランティア活動にはそれぞれの人に適合した工夫と創造が必要である。」
つまり、「その場で作り出す力」ですね。
生徒に聞くと、「体力」や「やる気」が入ったりします。

ボランティアとは、「素人が他者が必要であろうことを探し、自分の時間とお金を使い、自主的にそばによること」となります。


上記のことから、
本校は「ボランティア」活動とは言えない、として「福祉活動体験」と呼んでいます。
しかし、最初の体験が重要なのは、言うまでもありません。
イエスが自分を割いて私たちを愛してくれたように、自分(の時間や労力)を「割く」行為はキリスト教の「愛の教え」です。
皆さん(保護者様)も、家庭内で大人から「その姿」を見せて下さるといいなと思っています。

参考図書;人間と聖書3(サンパウロ)P110

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2012年6月29日金曜日

この夏のご予定は?(夏期講習のご案内)


6月25日付のプリントでご案内しましたように、
今年の「A類型 夏期講習」は大幅に講座数を増やします!


今年のA類型・「夏期講座」は「補習」だけではありません!
「呼び出し(指名制)講座」は今までどおりに実施しますが、
それに加えて、今までになかった「やる気(自主参加)講習」を開講し、
あなたの「やる気」をサポートします。

「やる気」講習の内容は、
①夏休みの「宿題」をサポートするもの
②1学期の復習を、先生のオリジナルプリントで実施するもの
③受験に対応した難度の高いものにチャレンジするもの
④日ごろの授業ではできない内容(体験型学習)を、特に取り上げるもの
⑤学年をまたいで募集する「表現トレーニング」(小論文)や語彙力トレーニング

中高生ともに、「やる気(自主参加)講座」の申し込みは、7月2日(月)が締め切りです。
この夏休み、
午前中は、各自の学習に集中し、
午後は、クラブや文化祭活動を活発に行いましょう。
どこにいても暑い夏、学校でもっともっと「暑い夏」を過ごしましょう。

「呼び出し(指名制)講座」は、期末テスト終了後、個別にご案内します。
まずは、「呼び出し」なんかに入りたくないもん!と、テスト勉強に真剣に取り組んでくださいね。
そして、「やる気(自主参加)講習」を自らの力で申し込んでください。
皆さんの参加を、お待ちしています。

あなたは、「大人に言われて気づくなんて、子供っぽい!(社・日本たばこ協会)」というポスターを見たことがありますか?


Key


2012年6月28日木曜日

自己紹介のリレー(3)


さて、このようにしておこなった自己紹介リレー。 
クラスの皆はどんな感想をもったのでしょう?何人かの意見を紹介します。 まずは、自己紹介自体についての感想。 
  
 ・いつも聞いている自己紹介の内容以外で友達の話がきけたのでよかったし、たのしかった(Aさん) 
  ・同じクラスの人の中でもまだ知らないことがたくさんあったので、とても楽しかった(M さん) 
 ・相手のことを思って自己紹介するのは難しかったのですが、新たなクラスメイトの一面を見れたので楽しかったです。(Aさん) 
  
  
 クラスメートへの自己紹介は、おおむね成功したようですね。 
「リレー」をすることについては、34人中30人がプラスの印象を受けたと回答していました。(他の4名は「特に何も思わなかった」とのこと。マイナスの印象をもった人はいませんでした。) 
  
・リレーすることによって、自分の自己紹介をちゃんと聞いてくれてるんだなと思った。初めて聞くこともいろいろあったので楽しかった。(Yさん) 
 ・他の人の話について、言うのも言われるのもおもしろかった。(Sさん) 
 ・とてもよく聞き取ってくれてたと思うし、それをおもしろくまとめあげてくれたのがうれしかった。自己紹介はとても楽しくて、気持ちよかったです。またしたいな!!(Rさん) 
 ・ ちゃんと自分の話を聞いてくれてるんだと思って、うれしかった。(Sさん) 
  
など、「他者」が自分の話を受け止めてくれたことを実感し、それをうれしく思ったという意見が多く見られました。人前で話すことは、緊張もするし、恥ずかしさも伴います。それだけに、聞いてくれていると実感できることは励みになるものです。 
  
どうやらこのあたりにも、「よりよいコミュニケーション」のヒントが隠れていそうですね。 
  
今日はこれぐらいで。次回以降もさらに「ことば」を深めていきましょう。 




Chie

2012年6月27日水曜日

自己紹介のリレー (2)


2.自己紹介を「リレー」する 
  
これは、前の人が言った内容を、自分の紹介の中に必ず盛り込まなくてはならない、というルールです。 
 「前の○○さんは、~が得意だと言っていましたが、私も・・・」 という具合に。 
  
自己紹介の順番は、くじびきで決めました。 自己紹介の終わった人が、次の人を決めるくじを引きます。 いつ自分の番がまわってくるかわからないので、 おのずと集中して他の人の自己紹介を聞けました。


  
  
Chie

2012年6月26日火曜日

自己紹介のリレー (1)


1学期も終わりに近づいた今頃ではありますが  改めてクラス全員に「自己紹介」をしてもらいました。

でも、そこは「みらい科」。 単なる「自己紹介」では終わりません。 自己紹介をする上で、次の2つの課題を出しました。


1、「自己紹介で話す内容」は聞く人に合わせて考えること

 「自己紹介」をした経験は誰にでもありますね。 新しいクラスになったばかりの4月のころには、もしかしたら 授業のたびに自己紹介、なんてこともあったかもしれません。

そんな時、毎回「同じ」自己紹介をしませんでしたか?
 「○○部に入っています」「タレントの△△が好きです」・・・等々。
自己紹介とは、とにかく何でもいいから自分の情報をいくつか 言えばいい、と思ってしまっていないでしょうか?

さて、「自己紹介」ってそもそも何のためにするのでしょう?

それは、これから一緒に過ごす相手に自分を知ってもらうため、
です。もちろんたった一回の紹介ですべてを知ってもらうのは無理ですが、この紹介で少しでも自分に興味を持ってもらえたなら、それは次に話すきっかけとなります。

だから、この授業では、単に自分が言いたいことを言って済ますのではなく、相手が興味を持ってくれそうな内容を意識して話そう、ということになりました。

今回の自己紹介の相手は、「ほぼ初対面の授業担当の先生」と
「毎日一緒にいて、よく知っているクラスメート」の二者です。


「ほぼ初対面の先生」は、私たちのどんなことを聞きたがっているんだろう?名前を早く覚えたいって言ってたから、覚えやすい特徴を言えばいいかな・・・

「毎日一緒にいるクラスメート」には、今更「もう知ってる」情報を出してもおもしろくない → じゃあ、今まであまり表に出していなかったことを
言ってみようか・・・

などといろいろ頭をひねって考えました。
次回に続きます。

 Chie

2012年6月25日月曜日

祈ること


祈ること、願うことは意味のないことではないか、という人がいます。
もちろん、「空想する」という意味では「祈り」はなにも生みません。

しかし、

祈りは、未来を願うことです。
しかも、自分や誰かのために「良い」未来を願うことです。
祈る人には、未来があるのです。
祈りは、その人にとって自分の癒し(ヒーリング)となるのです。
なぜなら、明日が見えなければ、人間は今日を意味あるものにできないからです。

祈りは、神と向かうことであると同時に、
自分の未熟さを神に捧げつつ、明日を意味あるものにする決意です。
究極の「プラス脳」です。



Key

2012年6月23日土曜日

NDスタディ・ルームを開設しました


NDはノートルダムの略称です。
Notre Dame(ノートルダム)はフランス語ですが、直訳すると「私たちの(理想の)女性」となります。
つまり、「聖母マリア」を意味しています。よく省略して「ND」と書くことがあります。

ところで、A類型(標準コース)は
「学習サポート」と「みらい科」の2本柱です。
今日は、その「学習サポート」についてのお話です。

生徒の皆さん、中間テストの結果が配布されて何日かが経ちましたが、
あなた自身に何か変化がありましたか?
毎回、同じことを繰り返し、成績に変化が起きていない人が多いように思います。
ということは、一人コツコツがんばってみたら、簡単に成績が上がるかもしれないということではありませんか?

ということで、サポート体制を強化することにしました。
まず、「今日やるべきことは、今日やり終える」を徹底サポートします。

開設時間:15:20~18:00  
場  所:日によって変更します。
※職員室の扉に掲示、また朝のHRで担任の先生から連絡があります。
対  象:誰でも
※ただし、「やり残し」「宿題忘れ」など理由のある人は、「呼び出し」ます。

また、自主参加の人も大募集しています。
その日の復習や宿題をしたい、また翌日の予習をしたい人は、ぜひ利用してください。
問い合わせは(企画運営)は、A類型担当・矢野教頭と原田です。

自分の時間を有効に使い、クラブにも習いごとにもと有意義な学生生活を送ってください。
皆さんの利用をお待ちしています!

Key

2012年6月22日金曜日

「また明日」とはいわない


本校は、住宅街の山手にあるので、夜が更けると暗くて静かだ。
車でさっそうと帰る人とは別に、必然的に私たちバス組は集団下校することが多い。
また、その道すがらにいろんな議論ができるから、とても有意義なのだが、
バスの中で激論になり、他の方にご迷惑をかけることもあるかもしれない。

ところで、私たちは、別れ際「また明日」とはいわない。
いつからか習慣化し、今では「またいつか」と言って別れる。
明日できるなら明日でいいや、そんな仕事を抱えている人なんかいない。
皆、自分の仕事をこなし、生徒のためと日夜研究・開発しているのだから、毎日が背水の陣なのだ。
ある先生は「いや、四面楚歌だ」ともいう。
でも、「またいつか」は、そういう戦う者同士としての確認であると同時に、ねぎらいの言葉でもあると思う。
今日は二度とない、その気持ちを持って授業で生徒たちに出合いたいと思う。

Key

2012年6月21日木曜日

ことばの取扱説明書


4月から、自分の「感情」に注目し、その中でも特に「怒り」 や「悲しみ」など負の感情のコントロールの仕方を学んできた 「中2みらい科」ですが、それには一区切り。 


6月(クラスによっては7月)からは、担当者も交代して、 新たな課題に取り組みます。 新たな課題とは、「ことばの扱い方」です。 


「言葉なら普段からしゃべってるし、国語の授業でも勉強して るよ!」という声が返ってきそうですね。 


でも、みらい科でこれから考えていくのは、作品の中の 「言葉」ではなく、人と人とのコミュニケーションの道具とし 
ての生きた「ことば」です。国語の時間よりもずっと身近な場 所の、身の周りの人との間で使う「ことば」を見直していきま す。 


私たちは他者といろいろな形でコミュニケーションをとりま すが、その中で一番よく使うのが「ことば」という道具ではな いでしょうか。その道具を今より上手に使えるようになったら、 もっともっとよいコミュニケーションが図れるようになります。 もしかしたら、「負の感情のコントロール」の出番も少なくて すむようになるかもしれませんね。そうなったらとても幸せな ことです。 


皆さん一人一人がそんな幸せな「みらい」への道を歩めるよ うに、(大げさですか?でも私たち教員は本気でそれを願って いるんですよ!)さあ、ことばの勉強を始めていきましょう! 
Chie 

2012年6月20日水曜日

朝読書しよう


皆さんは、どんな「本」をよんでいますか。
最近では、新聞を定期購読しているご家庭はずいぶん減ってしまったのではないかと思います。このままでは、「読む」「言葉を味わう」習慣は薄れていくのではないでしょうか。

今年から、中高生の間に読んでほしい先生方からのお薦めの本が「冊子(ノートルダム朝読書のための道しるべ)」になりました。
すでに一部の先生は、「教科通信」の中で個人的にお薦めの本の紹介はされていたかもしれません。
こうして一冊の冊子になって目を通してみると、教科の特色があり、先生方が「その道」に進むきっかけになった本がたくさん紹介されているようで、大変興味深いです。

皆さん、この一年で何冊読めるでしょうか。
沢山読むと、校長先生からご褒美がもらえるそうですよ。
いい本と沢山であって下さいね。


朝読書の時間はとても短いです。
私もHRに行くときは、「いっしょ」に読みたいと思っています。
そして気づくのは、準備の遅い人は教室の中でとても目立つということ。
この切り替えの早さは、日々の集中力に関係していると思います。
少し意識するだけで、時間は有効に使えますよ。

そう、あなたのことですね。
私は教室に言っているのではありません。「あなた」に言っているのです。



保護者の皆様、
いっしょに本屋さんに行ってみてください。また、お家に大切に保存してある「運命の」本をお嬢様に紹介してください。「これ、ちょっとあなたには難しいかもしれないけど…」そういわれれば言われるほど、読んでみたくなるかもしれません。

Key

2012年6月19日火曜日

誕生日ミサ


本校は、年3回「誕生日ミサ」を行います。
夏生まれ、秋冬生まれ、春生まれと各学期ごとに集い、お互いの誕生をお祝います。
今年の第1回目は、今月23日(土)に行います。
元修道院の聖堂で「ミサ」を体験した後、茶話会を開催します。

この集いは、高校・宗教福祉部の生徒と
マリア会(キリスト教信者、また興味のある生徒の集まり)のサポートで、
運営されています。
ときどき、オーケストラクラブの生演奏のプレゼントがあり、
各年を超えて、みなで楽しいひと時を過ごします。

1年に一度は「お祝いされる」側であり、
後の2回はサポートメンバーになるのです。
これは、とてもいい「支え合い」です。

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2012年6月18日月曜日

「サンマだニャー」


先日から、近畿カトリック学校に勤める教員対象に研修会(全10回)が始まりました。
研修先である「カトリック大阪梅田教会」が自宅から近いこともあり、わたしが参加することになりました。

今回は、名古屋の南山中学高等学校の校長・西経一神父様の講話でした。
神父様は、吉本新喜劇で笑いのつぼを勉強されたと自負されるのですが、本当にお話しは面白く毎回引き込まれます。

講話の始めが、「サンマだニャー」。
意味が分かりますか?
ネコは目の前のものだけを見る。人間は、食卓でサンマを見ると、その背景を想像する。漁師の苦労、母親の思案、家庭の経済状態などなど。
もし、ネコがこの「背景を見る力」が備わったら、きっと祈り始めるだろう。
この「見えないところを見る力」が「宗教」だ、という話。

ほぉ、なるほど。

でも、わたし、ネコにだって見えないところをみる力があると思うのです。
ネコの後ろ姿は、哀愁があって好きだなぁ。
下の絵をご覧ください。絵もそこに添えられている言葉も味わい深いのです。
ネコが見ている世界も、また素敵かも。

<絵;中浜稔 「ねこひげ語録②より>




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2012年6月16日土曜日

ほ、ほ、ホタル


今年もホタルのシーズンがやってきました!
本校からほど近い「哲学の道」に、今年もホタルがとんでいます。
先日夜の8時ごろ、ふわふわと哲学の道の川面をホタルがとんでいました。
女の子(メス)を誘っているホタルに、
「私たちを誘ってるのね!」とホタルに話しかけたら、
その後、光るのをやめてしまいました…。
今後は、静かに観賞したいと思います…。

皆さんのおうちの近く、疎水などにもそろそろ現れていますよね?
今週末、中2B類型学習合宿中に観察できればいいのですが…。

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2012年6月15日金曜日

あの人と話したい


会話の基本は、「あの人と話したい」と思ってくれるかどうかだ。
なんだか利用されたような気がする。
話しても愚痴ばかり聞かされる。
そんな人とは、一時的には盛り上がっても、実は何の益も生まない。
つまり、人が継続して集まってくるということは、
「あなたと話したい」と言ってくれているのかもしれない。
私も、たくさんの話したい人がいる。
つまり、たくさんの魅力を持った人に恵まれているということだ。
なんて幸せなんだろう。
私も、「あの人と話したい」そう選ばれる人になりたいと思う。

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2012年6月14日木曜日

十字架のしるし


皆さんは、外国映画で十字架のしるし(十字を切るしぐさ)をご覧になったことがありますか?

「父と子と聖霊の御名によって、アーメン」と言っているのですが、
父は…  「てんじょうの神」 天井ではなくて、天上ですよ。
子は…  神が自分を割いて私たちに与えてくださったイエス。
聖霊は… イエスが天に上った後に与えられた「神の働き」
右手の中指で、おでこ→胃のあたり→左肩→右肩をさわり、最後に「アーメン」と合掌します。

この「十字架のしるし」は、授業内で「神様への電話番号だ」と話します。
3つに見えるが実は一つの神様に「仲間に入れて!」とお願いしていることになる訳です。
祈りは、自分勝手に希望を叶えてほしいと願うことではありません。
「祈り」とは頼むことではなく、「~する」という意図を宇宙のエネルギーの波に乗せる「意乗り」が本来の意味なのだとあります。
つまり、神様とコラボレーションして、この世に関わることです。
だから、神様と気持ちが異なっていると実現しないということになります。
そうか、勝手なことを言っていたから、わたしの祈りは叶わなかったのか。

日々不満を抱える私に、神はわたしに最善の道を与えてくださっていたのだと思えるようになるためには、もっと時間が必要なのでしょう。

Key

2012年6月13日水曜日

中1 みらい科「ほめることの難しさ」


 5月下旬の某日、クラス懇親会を開いて頂きました。企画、準備、運営は常任委員のお母様方がしてくださるのですが、今年は少しわがままを言わせていただいて、「みらい科」的な懇親会にさせていただきました。初の試みでしたが、お母様方同士また、担任との距離を少し縮める良い機会にできたのではないかと思います。

 「みらい科」的要素1  会の目的をはっきりさせる。
 「みらい科」的要素2  サポートし合える関係づくりを重視する
 「みらい科」的要素3  ゲーム形式などの工夫を取り入れる
 「みらい科」的要素4  振り返りを行う

 この形で懇親会をさせて頂いて大きな成果の1つは、「機会があれば、また参加したい。」や「学期に1回ぐらい開いてほしい」との感想がいただけたことです。また、感想を読んで、ハッとさせられたのは、「同じ悩みを皆さんと共有できて、ホッとした」との言葉です。学校は成績などどうしても生徒同士を比べたり、並べたりすることの多い場です。ややもすれば、保護者会や面談はせっかく来てくださったお母様方をかえって不安にさせてしまう場にしていたのではないかと、身の縮む思いがしました。

 「全ての大人は、子どもの成長を支えるパートナーである。」というのは、中1みらい科で取り入れているライオンズクエストの基本的な考え方の1つです。中1の担任団では、保護者会や面談など保護者の方に学校に来て頂ける貴重な機会を、そのような関係作りの場となるよう検討をはじめました。この日記をお読みの皆様、アイデアありましたら、よろしくお願いします。

Miu

 

2012年6月12日火曜日

中1 みらい科「質の良い学びとは」


え〜。先生、みらい科じゃないの!」
 私事の急な事情で、みらい科の授業を急遽、他の授業に変更したときの生徒の反応です。

 「先生、明日もみらい科をやろうよ。」
 みらい科の回復授業をしたあとの生徒の反応です。

 最近、私が気になっているキーワードが「質の良い学び」。これは教科会議で学習への意識付けについて話し合っている時に出てきた言葉ですが、なかなか上手く具体化できず、試行錯誤している取り組みの一つです。
 仮に言葉を定義してみると、「質の良い学び」とはガリガリとした点数重視の勉強でなく、しかし、糸の切れたようなゆとり教育でもない学び。または、新しい知識との出会いにわくわくし、それを身につけるために努力し、得た知識を使ってさらに新しいものに目が開かれ、新しい探求や努力を自分の力で進めていくような学び、でしょうか。こんな学びを生徒たちと共有できたら、本当に教師冥利に尽きる思いになるのでしょうね。先の生徒たちの反応を見ると、教科とはまた違う、みらい科で出会う新しい知識に少なくともわくわくしてくれているのかな、と思ったりします。

 中1みらい科1学期のプログラムも終盤になってきました。生徒たちがみらい科で出会った知識、技術が、健やかな成長に繋がっていくことを願うばかりです。

<1学期後半のプログラム>
第5・6回 「賞賛の気持ちを表現する」
第7回   「変わっていく自分を受け入れる」
第8回   「好ましい価値観は道しるべ」
第9回   「自分の運命を切り拓く(目標達成のためのステップ)」

Miu

2012年6月11日月曜日

対価


映画やコンサート、演劇鑑賞など、皆さんは、どれくらいの頻度で出かけられますか?
演劇を鑑賞するのは、いまやセレブか○○か?
というぐらい観客は減り、世の中は不景気を象徴しているかもしれない。


私は、就職してしばらくしてから先輩の先生に、
「2つの趣味を持った方がいい」と言われた。
一つは、自分自身で楽しむもの。
自分が主体となって活動する趣味。
もう一つは、自分は座っているだけで、周りが楽しませてくれるもの。
つまり、「鑑賞」もの。

私は、この2つの趣味をどちらも両立しているけれど、「鑑賞もの」で思うことがある。

観客は、お金を払った対価が、数時間のうちに得られるか、
シビアに査定しているのだと思う。
もちろん私も演劇を楽しむ一方で、冷静な自分も同居している。
その作り手は、一瞬、一瞬が真剣か、
準備は十分か、伝えたいものがあるかなど。

その査定は、1回のなれ合いが、すべてを失うものだと物語っているのだと思う。

その緊張感は、日常のわたしたちにも必要かもしれない。
だから、今日を真剣に生きようと思うのです。

Key

2012年6月8日金曜日

職員室のヒーロー(またはヒロイン)


ここ数年、ノートルダムの「これから」を語り合える友が増えました。
本校は女子校ではありますが、教員の男女比率はほぼ同じくらいです。
男子校は、保健室と家庭科の先生しか女性はいないと聞くことがありますが、
本校は男性教員も多く、生徒が楽しく学校に来れる要素になるのなら、まぁそれもまたよし。


ところで、職員室のヒーローって誰だと思いますか?
どの学校にも職員室のヒーローがいるのですが、
たいてい「生徒指導部」の先生だと思います。
生徒にとっては、うるさい、こわい存在かもしれませんが、
実は、職員室の中ではヒーローです。
なぜなら、嫌なことを引き受けてくれる存在だから。
クラス担任は、生徒の日常に寄り添いますが、生徒との関係を重視するあまり、
あまり何度もしつこく注意できないと思っている先生がいます。
そんなとき、近所の「生徒指導部」のこわメンが活動してくれます。
誰だって嫌われなくはないんです。大人だってそうです。
私は、そんな嫌な仕事を引き受けてくれる先生たちが、ヒーローに見えます。
残念ながら、わたしは「生徒指導部」に呼ばれたことがありません。(部員になったことがない)
それは、日常が「うるさい」「怖い」からかもしれません。
またそれも、わたしの「愛」のかたち。


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2012年6月7日木曜日

スポーツディ


明日は、スポーツディです。
中学は午前、高校は午後にクラス対抗の競技会を行います。
「本気になる」という体験が少ない本校の生徒にとって、
自分を奮い立たせ、自分がクラスに貢献し、その成果を味わう良い機会になると思っています。

さらに7月には「クラス対抗 合唱コンクール」が開催されます。
早速練習が始まっていますが、「勝つための秘策」を見つけると言うより、
本気で仲間とぶつかり合って欲しいと思っています。

1学期の終わり、各HRで何枚の賞状を集めることができるでしょうか。
一人ひとりが主役です。皆さんの活躍を期待していますよ。

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2012年6月6日水曜日

ヒミツ基地


皆さんは、夏の予定を立て始めていますか?この夏は、ロンドンオリンピックを現地で観戦される方もおられるのでしょうか。
一方で、まだ何の予定もない生徒の皆さんは、あっという間に6月が過ぎ、7月は期末テスト、気づいたら2学期が始まってしまうかもしれませんよ。


私は就職してから数年間、夏期海外語学研修(いわゆる短期留学)の 引率をしていたため、日本の蒸し暑さから逃げることが出来ました。
ですが最近はそれらの引率からはずされ、さらに今年は「教員免許更新」のため講習を受けなければなりません。今年こそ受講しなければ、来年以降教員を続けられなくなってしまうのですが、京都や大阪で受けるか、もしくは東京に行くか、悩むところです。
せっかくなら、しっかり最先端の学びに触れたいものです。

ところで、皆さんはオススメの場所やヒミツ基地はありますか?
私は、年に数回「学校視察」や「研修会」で全国各地の学校を訪問させていただくことがあります。そこで、私のオススメスポット・ヒミツ基地をご紹介させていただくと
それは、「東京・四谷(よつや)」です。

理由は なんとなく。

でも、好きなんです。イグナチオ教会(正式名称は、カトリック麹町教会です)が。
毎日数回のミサがあり、なんだか「おかえり」と言われているような気分になるので、
訪問するだけでほっとします。

TDLも東京スカイツリーもいいけれど、こちらも英気を養うためにはいいですよ。
なんせ、お金がかかりません。ついでに日焼けもしません。
私にとっての心のエネチャージ、心のガソリンスタンドです。
この教会は、教会内が明るく、また神様の手のひらにいるような温かさを感じます。
皆さんも一度、訪問してみてくださいね。JR四谷駅を出て、横断歩道を渡るだけです。


それと、あの人の笑顔も私のエネチャージになりますが  それはヒミツです。

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2012年6月5日火曜日

あなたはプラス脳ですか?(脳科学とみらい科)


幸せだから笑うのではない
         “笑うから幸せなのだ』

以前、NHK「100de名著」というテレビ講座がありました。
実際の放映時間にテレビを見たわけではないのですが、その中の一説です。

なるほどなぁとすぐに理解できますか?

私たちの脳はインプットしたように「認知」し、「行動」すると言われています。
脳はインプットしたことが自分の望んでいることだと認識するそうです。つまり、私たちが未来に本当に起こってほしいことを脳に認知させることが、実現に近づく行動に直接関係すると言うことです。

「跳び箱が跳べないだろう」
と思うと本当に体はそのように反応してしまい、実際に跳べない。
そうではなくて、「私は、この跳び箱が跳べる」と脳にインプットすることで実際に跳べるように体は動くと言うことになります。

このようなことから、みらい科では
皆さん生徒に「マイナスのアプローチ」をしてはならない、と先生たちをトレーニングしています。
「こんなことも出来ないのか」「こんなに時間をかけて」など、生徒にマイナス脳を植え付けることは極力避けるようにしています。
小さなことのようですが、人間は言い方を変えればいくらでも前向きに取り組めるようになるのです。

またまた登場のイエスも「プラス脳」の持ち主です。
なぜなら、「求めなさい。そうすれば、与えられるでしょう」と言っておられますから。

まずは、前向きなイメージトレーニングが実現への第一歩ですね。
勉強や部活、友人関係にも有効ですよ。

幸せだから笑うのではない
         “笑うから幸せなのだ』

笑顔でいることで、「幸せ」が集まってきますよ。

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2012年6月4日月曜日

祈りは「心の呼吸」です


1の宗教では「お祈りしたことがありますか」とアンケートをとると、多くの生徒が反応してくれます。
では、何に対して?その願いを叶えてくれる人・ものとは?
これは、難しい問いですよね。


授業の後半は、キリスト教カトリック的アプローチを行います。
大人の皆さんには「浅すぎる」内容かもしれませんが、私は大人になっても、ずっとおぼえている「祈り」の土台となる考えです。ここで少し紹介させて頂きます。


祈りは「心の呼吸」と聖アウグスチヌスは言いました。
私たちは日頃、肺呼吸をしていますが、「呼吸」の始まりは空気を「吸うこと」でしょうか、「吐くこと」でしょうか。

答えは「吐くこと」ですね。
肺に、汚い(二酸化炭素を多く含む)空気があるにもかかわらず、空気を吸い続けることが出来ません。
つまり、呼吸の「きっかけ」は「吐くこと」です。

同様に、心がいっぱいなのに新しい空気(アドバイス)を吸うことは出来ません。

つまり、聖アウグスチヌスはモヤモヤしていること・心が痛んでいること・嬉しくて一人で抱え込めないことを吐き出すことが「祈り」だと言っているのだと思います。
幸運にも、お母さんや友人に聞いてもらえるかもしれません。
お母さんや友人が、あなたの心の痛みを受け止めてくれるかもしれません。

一方で、聞いてもらえる人がいない人がいるかもしれません。恥ずかしくて言えないかもしれませんね。そこで私がオススメする場所。
それは「押し入れ」と「お手洗い」です。
大声を出しても、押し入れのお布団があなたの思いを受け止めてくれます。
泣きそうなときは、押し入れのお布団に涙を拭いてもらえばいいのです。
あなたのモヤモヤや苦しい思いは、お手洗いの水が流してくれるかもしれません。

精神衛生的にも、「思いをはき出す」ことはとても大切です。
それは、言葉で表現できなくても問題ありません。
音楽や美術で表現する、体を動かすことも良いですね。
心の呼吸を止めてしまうと、心はすぐパンクしてしまいます。
心のパンクさせない方法を知るために、授業の「美術」「音楽」「体育」があるのですよ。

そうすれば、心の中は整理され、
どこからか明日の自分へのアドバイスが聞こえてくるのではないでしょうか。
祈りは、歩きながらでも出来ます。
だって、「心の呼吸」だもん。神様との出会いは、「今この時」です。

Key

2012年6月2日土曜日

学校選びのポイント


私は宗教科の教員でもあり、みらい科の他に中学生の宗教と高校3年生のカトリック倫理を担当しています。
中学1年生には、「お祈りをしたことがありますか」と言う問いかけから始める1時間があります。

まず、生徒たちに祈りの体験をアンケートをとりながら、日々の家庭生活を振り返らせます。
この幼児・児童期の「祈りの体験」は、およそお家の「しつけ」でもあります。

「登校する前、お仏壇に手を合わせるように言われています」
「家族が病気になったときにお祈りをします」
「亡くなってしまった人に対して、お空の星になったのよと言われたことがあります」
などなど、祈りの体験は様々です。

靴を並べ、パジャマをたたむ、あった人にはあいさつをするなど、
人やものを大切にする姿、祈る姿は、どこのご家庭でも教えられているのではないでしょうか。
ご両親やその他関わっている人々が、これら様々な方法で、
お嬢様にそれぞれの価値観を伝達しています。
この価値観が、その子の「それから」に影響しているのは言うまでもありません。


保護者の皆様、
お嬢様は、どんな人に育ってほしいという未来の「姿」がありますか?
お嬢様を守るためのお家のルールはありますか?

本校は、そのどちらも「あります」
そう、大切に子供たちを育てたいから。
このノートルダムで
流されない「なにか」を感じてください。感じに来てください。
学校選びは、ご家庭の「子育て方針」と価値観のすりあわせが重要です。
色んな学校を見て、最終的にはお嬢様が決断されるのがよいのではないでしょうか。
ぜひ、ノートルダム・オープンスクールにご来場下さい。
皆様のお越しを、在校生徒と共にお待ちしております!


オープンスクールのご案内
630(土)午前9:30から
主に中学3年生、小学6年生とその保護者様対象の内容で実施しますが、
他学年でもご参加いただけます。
なお、事前に予約が必要です。下記からお申し込み下さい。

オープンスクールのお申し込みはこちら

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2012年6月1日金曜日

以心伝心なんてない!

私の個人的な感覚ですが
「以心伝心はない!」と思っています。そう気づいたのは、男女の感情や考え方のちがいを我が身で学習した○年前からでしょうか。


それはさておき、
2みらい科では、「感情と感情のコントロール」を学びあっています。
では、第1回の授業から、少しご紹介します。皆さんも、何人かで例題をやってみてください。

<例題>次の言葉を、感情の強いものから順に並び変えてみましょう。
「心配した ・ 不安な ・ 確信が持てない ・ 困惑した ・ そわそわした
落ち着かない ・ ためらって ・ 懸念した ・ 心配でたまらない」


どうですか?
これ例題には、もちろん「正しい答え」はありません。
それぞれの理由を聞いてみると、他の人と自分とは異なる「感情」の基準を持っていることが分かります。誰かと一緒などと言う「結果」が大切なのではなく、この話し合う「過程」が大切なのです。
まず第1回では、自分の感情と他者の感情との「違い」を感じてほしいと考えています。


あなたは相手の言いたいことが、何でも分かりますか?
あの人は何も言わなくても、私のことを分かってくれますか?
やはり、厳密には「以心伝心」はあり得ません。
方法はともかく、「伝えなければ」伝わらないですよね。
相手も自分も傷つけず、しっかり自分の意見を伝えるにはどうすればいいのでしょうか


大人にとっても難しい課題ですが、
みらい科の中で繰り返し練習し、スムーズなコミュニケーションがとれるようにサポートします!


この学習単元は、
『ライオンズ・クエスト「思春期ライフスキル教育」プログラム
単元3 心の成長と感情のコントロール』から抜粋して行います。
なお、ライオンズ・クエスト研修会には保護者様の参加も可能です。

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